Breakerfall

Binaural
1. Breakerfall 2. Gods' Dice 3. Evacuation 4. Light Years 5. Nothing as It Seems 6. Thin Air 7. Insignificance 8. Of the Girl 9. Grievance 10. Rival 11. Sleight of Hand 12. Soon Forget 13. Parting Ways

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パール・ジャム通算6作目となるニュー・アルバム『バイノーラル』がリリース!ロス・ロボスやラテン・プレイボーイズなどの仕事で有名な奇才チャド・ブレイクによってプロデュース(ミックスには以前から組んでいたブレンダン・オブライエンとチャドの両方が起用されている)が行なわれているが、事前に予想したような違和感はない。随所にサウンド的な新味も聴かれるが、ここでもやはり、飽くまでエディ・ヴェイダーという男の声が中心となって響いてくる作風が貫かれている。チケット・マスターとの格闘など、彼らが躍起になってオルタナティヴの理念を守ろうとしてきたことで、一部のファンにはそうした生真面目な部分がウザったく感じられていたかもしれない最近のパール・ジャム(一時期のU2がそんな雰囲気を持っていた)。ここでもそんな生真面目さは変わる訳がないし、変わったとしたら、パール・ジャムというバンドという名前でやらないだろう。サウンドについていえば、REMとニルヴァーナを同時に思わせる④や⑦あたりは秀逸だし、⑦なんかも凄くカッコイイ(ニルヴァーナ出すのは反則?もういいよね)。このアルバムではっきりと彼らが、たとえ困難な道であろうと、王道のロック(U2やストーンズみたいな)を突き進むことが分かった(決して否定的な意味じゃなくて)。そしてそういう覚悟ができたバンドはガンガン売れなきゃ意味がない、というと大袈裟だけどそのくらいの影響力がないと、と思う。エディ・ヴェイダーには、頑固なポリシーを大きなスケールで実現しつづけて欲しいと思う。(HMV)

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