Life Wasted
Pearl Jam
1. Life Wasted 2. World Wide Suicide 3. Comatose 4. Severed Hand 5. Marker In The Sand 6. Parachutes 7. Unemployable 8. Big Wave 9. Gone 10. Wasted Reprise 11. Army Reserve 12. Come Back 13. Inside Job
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15年前のデビュー・アルバムでパール・ジャムが成功を勝ちとったとしたら、このシアトル出身の4人組は光り輝くためにその原点に本気で戻るべきだ。 2002年以来となる、スタジオ録音アルバムとしては通算8枚目の作品で、バンドは9.11後、戦争で荒廃した世界で模索する最近の作品につきまとう緊急性と重要性が氾濫する中で、冒険的な実験を蓄積してみせた。「World Wide Suicide」でリード・ボーカルのエディ・ヴェダーは"人が作った地獄で代わり映えのしない毎日が続く/何が救える、誰が生き残って彼女を抱きしめられる?"と歌い、ブッシュ政権を侮辱する熱弁に加わっている。とは言っても、このアルバムの火花は政治的な面以外にある。「Life Wasted」、「Comatose」、「Big Wave」といった曲ではガレージ・ロックの過去を採用し、ギタリストのマイク・マクレディとストーン・ゴッサードは、10年前の初期衝動の明晰さをもって演奏しているし、ロック界のベスト・ドラマーのひとりに数えられるマット・キャメロンは、ヴェダーの磨き抜かれたボーカルに剥きだしのバック・ボーカルも加えている。だが、パール・ジャムは「Daughter」以来、もっとも優れた調和のある曲を生み出してもいる。「Marker in the Sand」ではラジオ受けしそうなコーラス、美しい旋律の「Parachutes」ではゴッサードの素晴らしいつま弾きがペースを作り、アージ・オーヴァーキルのパンチがある「Umemployable」では燃えるような語りがある。最後にヴェダーが恋人に戻ってくるように懇願する「Come Back」はキーボードが効いたラブソングで、最高にクールなゴッサードのソロで完璧な曲に仕上がっている。サム・クックに歌ってほしいような魂のこもった曲で、パール・ジャム復活を告げる輝きと自信を示すオリジナリティがある――世界を奪回する準備完了だ。(Amazon.co.jp)
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