True Nature

Strays
1. True Nature 2. Strays 3. Just Because 4. The Price I Pay 5. The Riches 6. SuperHero 7. Wrong Girl 8. Everybody's Friend 9. Suffer Some 10. Hypersonic 11. To Match The Sun


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ジェーンズ・アディクションは「オルタナティヴ」という言葉を不健全なイメージとともにアメリカ全土に定着させるのにひと役買ったが、彼らのてらいのない「ロック」は常に際立っていた。13年ぶりのスタジオ・アルバムとなる『Strays』には、一聴すればたちどころに分かるペリー・ファレルの特徴的なヴォーカル(鼻の詰まったガチョウが歌っているのか、妖精バンシーが宙を漂いながら泣きわめいているのか?)もあれば、デイヴ・ナヴァロの柔軟なギター・スタイルもある。だが、バンドは――かつての顔ぶれからただ1人、ベーシストのエリック・エイヴリーが抜け、代わりにクリス・チェイニーが参加しているが ――1991年当時のような全力疾走を見せることはない。確かに、享楽主義とまじめさ、環境への配慮とデカダンス、といったバランスは保たれている。だが、今回の彼ら4人のアプローチは、新たな活動への肩ならしといった感じなのだ。リスナーが真っ先に注目するのは「True Nature」や「Hypersonic」といった派手なトラックだろうが、比較的静かなトラック(「俺はいつも間違ったことをやらかすが、それなりの理由はある」とファレルがいつもの理屈をこねる「Price I Pay」とか「To Match the Sun」)の中には、ジェーンズ・アディクションが生んだもっとも印象的なムード音楽といえそうなものもある。とりあえず、手当たり次第にトラックを詰めこんだ1997年のコンピレーション『Kettle Whistle』よりも『Strays』のほうがずっと納得のいく内容であることは間違いない。(Amazon.co.jp)

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