MF From Hell
THE DATSUNS
1. Sittin' Pretty 2. MF From Hell 3. Lady 4. Harmonic Generator 5. What Would I Know 6. At Your Touch 7. Fink For The Man 8. In Love 9. You Build Me Up 10. Freeze Sucker
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ニュージーランドのケンブリッジ出身のロックバンド、ダットサンズ。彼らは、AC/DC、セインツ、サイエンティスツといったオージー・ロックの先人たちのサウンドと、ホワイト・ストライプスなどのデトロイト出身のガレージ・ロックバンドのブルース感覚あふれるむき出しのシャウトを組み合わせている。そして、使い古されたサウンドを使うことをまったく恐れていない。その素晴らしく単純化された世界では、ギターのリフは基本に忠実かつヘヴィーでスラッジ-、ギターソロは大げさで、まったく必要のないところにも飛びだす。そして歌詞も、この豊かな長髪を振り乱す男たちをさんざんな目にあわせた、あばずれ女の他にはあまり関心がないようだ。
ダットサンズの典型的なパターンを知りたいなら、「MF from Hell」を聴けばいい。ギタリストは眉間にしわを寄せて轟音をかき鳴らし、シンガーのドルフ・デ・ダットサン(ジョーイとディー・ディー・ラモーン兄弟なら、きっと気に入るはず)は金切り声を吐き、怒号のコーラスは底抜けに陽気だ。
本作には、マッドハニー(「Lady」は「Touch Me I'm Sick」の 2002年版と言える)やシン・リジィ(「What Would I Know」は彼らの『Jailbreak』時代をまねている)を彷彿させるナンバーがある。それに、完璧なライヴを終えたあとは酒を飲んで女と遊んで野宿する、ほとんどそんなことしか考えていないバンドを想像させるナンバーもある。とにかく、難しいことを考えずに失われた週末をハイになって楽しみたいなら、いつだってダットサンズを聴くのが一番だ。(Amazon.co.jp)
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